村上ohanaネット

 代表の渡辺さんは村上市出身。岩手県の大学進学後、児童教育を学び卒業後村上へ戻り、特別支援学校で講師などを務めました。結婚後、ご主人の転勤により長女出産後上越市で3年間過ごし、阿賀町へ転居。次女出産後3年間阿賀町で過ごし、再び村上市に戻ってきました。

　上越市では頼れる知り合いもいませんでしたが、隣に住む年配ご夫婦が家族のように接していただき、お子さんの世話や家事のサポートをしてくれました。阿賀町では母親同士のコミュニティーがあり、親子で交流を深めることができました。

　村上市に戻ってからお子さんの不登校を経験し、困難を抱えた子どもたちの理解やサポートと、保護者の不安を受け止めてくれる場が必要だと身をもって感じました。

子育ての経験を元に事業を検討

　村上ohanaネットの活動は、ママカフェ、ベビーマッサージ教室、産後のエクササイズなど小さなお子さんを持つ母親を対象にした活動が多いですが、対象を両親と子供に限定せず、祖父母や子どもをとりまく全ての大人を支援、参画できるような特色があります。

　家族の中に一人でも不安を抱えた方がいると家族全体で元気になっていけません。子育てにかかわる全ての人を応援し、そこから子どもや家族、地域を元気づけたいと思っています。

子育て支援の延長でフードバンク、子ども食堂にも関心があり、フードバンクしばたの視察に行きました。渡辺さんがスクールカウンセラーとして勤務する高校に学生服回収ボックスがあり、以前から気になっていましたが、視察の際にフードバンクで制服や学用品を扱うことを知り、是非村上でもやってみようと決心し、令和3年2月に学生服リユース事業を開始しました。

スタッフによる仕分け作業

定期的にお下がり交換会などイベントを行い、イベント時にフードバンクと連携したフードドライブを行い、フードバンクを通じて必要な家庭へ食品をお届けします。また、その場で食料品の寄付、譲渡を行うフードパントリーも積極的に行っていく予定です。

今まで子育て支援を長くやってきた経験を活かし、リユースプロジェクトを通じて子育て支援の一環として親子、地域とつながっていくこと、子どもも自分も大切に「もっと楽しく、元気に、自分らしく」子育てを軸とした地域のつながりを目指して私たちは活動していきます。

【 制服譲渡希望者 】

　村上ohanaネットのホームページで寄付物品の在庫状況が確認できます。事務局に電話連絡（090-2624-9026）の上、塩町事務所『かみくま』（村上市塩町5-6）にお越しください。

【 学生服・学用品を寄付していただける方 】

　村上市生涯学習推進センター（マナボーテ）、村上農村環境改善センター、山北支所、関川村公民館の回収ボックスでも受け付けております。

【 物品を寄付していただける方 】

　毎週火曜日10時から15時に塩町事務所『かみくま』（村上市塩町5-6）にお持ちください。それ以外の日時希望の場合は事務局にご連絡ください。